SlimeVR（スライムVR）ってなに？誰でもフルボディトラッキング！自作もできるトラッカー！？

ごあいさつ

こんにちは！KooTAです💡
本業は電子回路の設計をしていて、普段からモノづくりが大好きな人間です🔧✨
メタバースやトラッカーに興味を持って、「自分で作ってみたい！」という気持ちから、SlimeVRベースの自作トラッカーに挑戦しました。

その中で、自分で基板を作って「ららとら」というSlimeVRトラッカーを販売するまでに至ったのですが…
そもそも「SlimeVRって何？」という方がまだまだ多くて、日本語の情報も少ないなあと感じていました。
特に初めて導入する人にとっては、海外発のオープンソースってだけでもハードル高いですよね。

そこで今回は、「SlimeVRってなに？どんなことができるの？」というところから、やさしく紹介していけたらと思ってこの記事を書きました🌱
ぜひ気軽に読んでみてくださいね！

はじめに

「VRで全身を動かしたいけど、トラッカーって高くて手が出ない……」
「色々な会社が出しているけど、どれを買えば良いのかわからない……」

そんなふうに思ったことはありませんか？

SlimeVR（スライムVR） は、そんな悩みを持つ人たちにぴったりの、手軽に始められるフルトラッキング（フルトラ）システムです。しかも、オープンソースで、自作もできる！

「自由につくって、自由に使う」――SlimeVRは、まさにそんな”自由なトラッカー”なのです。

SlimeVRって何？

SlimeVRは、体に取りつけたセンサーで全身の動きを再現するフルトラッキングシステムのVRトラッカーです。

市販の光学式トラッカーとは違い、SlimeVRはIMU（慣性計測装置）センサーを使って動きを捉えます。これにより、カメラ不要・設置不要・ワイヤレスで装着もカンタンという特徴があります。

さらに、SteamVRに対応しており、SlimeVRサーバーを通すことでVRChat、clusterなど多くのVRアプリで使用可能。つまり、VRプラットフォームやライブパフォーマンス、ダンスなどをもっと自由に楽しめるようになるのです！

SlimeVRのメリットまとめ

✅ 敷居の高さを乗り越えれば手に入る「安価さ」

光学式のトラッカーに比べて価格が圧倒的に安いのが最大の魅力。自作すればさらにコストを抑えることができます。

✅ 自作・改造できる「オープンソース性」

ソフトや回路はオープンソースで公開されているので、自作派・電子工作好きにも最適。部品の追加や改造も自由にできます。

✅ Wi-Fi接続で「ケーブルレスの快適さ」

すべての通信はWi-Fi経由なので、装着時にケーブルは一切不要。動きの制限がなく、パフォーマンス中もストレスゼロ。

✅ SteamVR対応ソフトで使える「互換性」

SteamVRベースのVRアプリで広く使えます。VRChatで配信など、用途は多彩です。

自作もできる！？

SlimeVRの魅力のひとつは、自作もできること。

回路やセンサーの情報、ファームウェアなどがすべてオープンソースとして公開されており、ESP32などの安価なマイコンを使って、自分だけのトラッカーを組み立てることが可能です。

もちろん、公式の完成品キットを購入するのもアリですし、「公式＋自作の混合」「市販部品でコストダウン」「ベルトや装着方法を工夫して快適化」など、自分に合ったスタイルを選べるのがSlimeVRのいいところ。

また、世界中にユーザーがいて、コミュニティもとても活発。日本語での解説やサポートも増えており、わからないことがあってもDiscordやX（旧Twitter）などで気軽に相談できます。

KooTA

現在進行形で開発が進んでいます！
最新情報はGithubに公開されています。
https://github.com/SlimeVR

注意点・できないこと

SlimeVRは便利で手軽な反面、いくつかの制約もあります。

まず、カメラや赤外線を使った位置補正がないため、プレイ中に姿勢が少しずつズレてくることがあります（いわゆる「ドリフト」とは異なり、SlimeVRの場合は「ヨー ドリフト」と呼ばれる現象です）。定期的なリセットや補正が必要になることもあります。

また、高速な動きや正確な位置再現が求められる用途にはやや不向きです。
残念ながら現状の仕様では、格闘系のゲームのモーションキャプチャ制作や激しいダンスなどに適しているとは言えません。

さらに、Wi-Fi通信を使うため、ネットワークが不安定だと動作にも影響が出る場合があります。安定したWi-Fi環境とPCのセットアップが大切です。

まとめ

SlimeVRは、

• トラッカーにあまりお金をかけられない…
• 他の人と同じじゃなく、自分だけのフルトラを使いたい！
• 電子工作・改造が好き！

そんな方にぴったりな、自由で拡張性のあるトラッキングシステムです。

やり方によってはかなりコストを抑えてフルトラになれる可能性もあります。
もちろん、コストマシマシで自分の好きな仕様にカスタマイズすることも出来ます！

KooTA

もっと詳しい記事はいずれ……

この記事で紹介したもの以外にも互換性のあるVRプラットフォームやゲーム、互換性のあるヘッドセットの情報、ソフトウェアとの互換性などは、公式サイトに詳しく記載があります。

気になる方は公式サイトへ👇
https://slimevr.dev/