SLG200S 電池で電源が入らない不具合の修理記録|YAMAHA サイレントギター
本記事では SLG200S(Crimson Red Burst)を修理対象としていますが、
SLG200N / SLG200NW についても電源回路構成は同一である可能性があります。
ただし、実機を確認したわけではないため、あくまで推測である点に注意してください。

YAMAHA サイレントギター(SLG200S)
電池で電源が入らない症状の修理記録
症状
・単三電池2本を入れても電源が入らない
・ACアダプタ接続時は正常に起動する
電池駆動のみが完全に無効化された状態で、プリアンプや音声系自体は生きているように見えた。
原因の切り分け
過去に
「単三電池2本のところへ9V電池を無理やり入れようとした記憶」
があり、電源回路の保護系破損を疑った。
分解して基板を確認した結果、以下を確認。
・電源ON/OFF制御を行っているPMOSFETが破損
・電池ライン上のヒューズが断線しており、電流が流れない状態
ACアダプタ入力系は別経路のため、結果として
「ACでは動くが電池では動かない」状態になっていたと判断した。
実際の修理内容
・SOT23-6パッケージの電源制御ICを取り外し
・代替として、手持ちのPMOSFET(SOT23-3)を実装
・ヒューズは一旦撤去し、はんだで直結
・作業中にPMOSのGS間抵抗(100kΩ)が脱落したため、
1608サイズの100kΩ抵抗を再実装
・電池直列に入っていたコイルも外れてしまったためショートで対応
直した後の写真↓

電池周りの接続構成は以下の通り。
電池+端子-コイル-ヒューズ-PMOSのゲート端子
現在はコイルとヒューズをショートした構成となっている。
修理後の状態
・電池駆動で正常に起動
・ACアダプタ動作も問題なし
・音質の変化やノイズ増加は体感上なし
電池直列のコイルは高周波ノイズ除去用と推測され、
可聴域への影響はないと判断した。
注意点(非常に重要!)
今回の修理では ヒューズを直結しているため、
誤った電池挿入(9V電池など)を行うと保護回路が存在しない状態となる。
その結果、後段のFETやプリアンプ回路に直接負荷がかかり、再度故障する可能性が高い。
なお、ヒューズが存在していても今回のように破損するケースはあり、
「ヒューズがある=必ず守られる」という意味ではない点も補足しておく。
補足:SLG200N / SLG200NW について
本記事は SLG200S(Crimson Red Burst) を対象としている。
SLG200N / SLG200NW についても、
電源回路構成は同一である可能性が高いと推測されるが、
実機を分解して確認したわけではないため、断定はできない。











