メタバース

メタバース“だけど”天井は必要か、メタバース“だから”天井は不要か?メタバース空間の設計・建築を考える

seironsyugi
この記事は
  • メタバースだからこそ、非現実的な空間であるべきか
  • メタバースだけど、現実的な空間であるべきか

そういったことを考える思想的な記事です。
あなたはどちらですか?

なぜこの話を書こうと思ったのか

これは、かなり個人的な話です。

以前、メタバースのワールドを作っていたときのこと。
(そのワールドは結局公開もしていませんし、正直、データが今どこに行ったのかも分かりません。)

ただ、作っていた最中に、妙なところで手が止まりました。

「これ、消防法的にNGじゃない?」

それは楽器を展示するワールドで、
構造としては、5階建てくらいの塔の内部を歩き回るようなイメージです。
エッフェル塔の内側を想像してもらうと、近いかもしれません。

窓はありません。
その代わり、塔の壁に沿う形で、
ぐるっと楽器が展示されている状態が5階層あるイメージ。

そこで、ふと頭をよぎったのが、「これ、消防法的にNGだよなぁ……どうしよう」という考えでした。

私は消防法に詳しいわけではありません。仕事に関わる分野で少しだけ関わる事があるので「消防法=きびしい」という中途半端な印象だけあります。

なので内容に関しては正直わかっていないのですが、「5階建てで、窓のない塔」という建物を現実世界で見かけたことがなくて、「さすがに、法律的にOKなわけがないよな……」と、なんとなく思ってしまったのです。

……今思えば、内部だけのワールドで外壁を表示しているわけでもないので、「これは地下構造です」と押し通せば済む話だった気もします。

壁や天井は、何のためにあるんだっけ?

手が止まった理由として、この楽器展示は「倉須田市」にある楽器店という設定で作りだしたからだということを思い出しました。

架空の市とはいえ、現実世界にある楽器店を想定しているのであれば、当然現実の法律はある程度参考にした方がリアリティが出ますよね。

SNS等では、同様の考えを見かける事もあります。

メタバースといえど、現実を尊重するのが美学であると。

ただ、本来メタバースには壁も天井も不要です。

だって、壁や天井は本来、外気や雨風を防いだり、温度や音を遮ったりするためのものです。

雨風のパーティクルなどもありますが、現実の人間の体温を奪うものではありません。(V感などは一旦置いておいて)

外気はありません。
雨も降りません。
寒くも暑くもありません。

そう考えると、「守るため」の壁や天井は、本質的にはなくても成立するはずです。

非現実的な空間を好む人のこだわり(あくまで私の偏見)

非現実的な空間を好む人は、メタバースならではの表現を、強く意識している人が多い印象があります。

・現実では絶対に成立しない構造
・重力やスケール感を無視した空間
・「建物」である必要すらない場所

そういったものを通して、現実では得られない体験そのものを追求している。

少し踏み込んで言うと、これは「現実が嫌い」というより、現実に息苦しさを感じている状態に近いのかもしれません。

だからこそ、現実の延長ではない空間に価値を感じる。メタバースである以上、現実に縛られる理由はない、という感覚です。

現実的な空間を好む人のこだわり(こちらも偏見です)

一方で、現実的な空間を好む人は、現実そのもの、あるいは現実の中の「特定の空間」を、とても大切にしている人が多い印象です。

・ライブハウス
・楽器店
・カフェ
・街角の雰囲気

そういった「実在する空間の良さ」を、正しく、丁寧に再現したい。

これは空想ではなく、美学や記憶の再現に近い行為だと思います。

現実を尊重することそのものが表現であり、「現実をなぞる」ことに、強い価値を見出している人が多い印象です。

じゃあ、壁や天井って何なんだろう

「じゃあ、メタバース空間にとっての壁や天井って、何なんだろう?」

って話になってくると思うのですが、建築基準法がどうとか、現実の建築が正しいとか、生命活動に必要とか、美学とか、自由とか、そういう話ではなくて……

物理じゃなくて感覚の話ということなんじゃないかなぁと思います。

メタバースの壁や天井は、 外から守るための装置というより

  • ここから先は別の場所、という合図
  • 気持ちを切り替えるための境目
  • なんとなく落ち着くための囲い

そういった感覚的な役割を担っているのかもしれません。

メタバース“だから”天井は不要というのは、合理主義的な考えです。
メタバース“だけど”天井は必要というのは、様式志向な“建物らしさ”を大事にする考え方考えです。

しかし、大多数の人の間隔として、美学や合理的さよりもっと身近なのはメタバースに天井は必要=感覚的な安心感なのではないでしょうか。

壁や天井を作ったのは初めは「外敵・外空間から身を守る」といった要因でした。
そこから、人は安心を得ました。
さらに月日が経て、人は「壁がある=安心」という感覚を得たのではないでしょうか。

そう考えてみれば、メタバースは壁不要理論だと、「洋服」すら不要という事になってしまいますしね。

まとめ

結論を書こうとしているときは、

「現実重視か」「非現実重視か」こだわっている以上は不自由であり、
そんなの関係なく好き勝手した人が一番自由だ!

とする予定でしたが、いろいろ脱線しました。

最終的には3択になってしまいましたが、
あなたにとってメタバースのワールドとはどんな空間でしょうか?

 

私は、出来るだけ広いワールドが好きですね。
でも広すぎると移動が大変なので、「広く見える」だけで、必要な物が近くにあるワールドが好きです。

そういったコンセプトのイベントワールドを作っているので、clusterでライブイベントを開催する際はぜひ使ってみてください。

音楽イベントワールド【VivariVerse-integration-】3.0Ver
https://cluster.mu/w/f5f4cc8a-c644-40e6-b2ea-ab07d8b309be

イベントワールドの発表ついでに、前から出したいなぁと思っていた雑記でした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

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